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歩く::草原にクレストが転がっている、そのクレストは草原である


魔王城地下4880階
 

歩く::草原にクレストが転がっている、そのクレストは草原である

 草原を歩いていると、色々なものに行き当たります。今、私の足下には薄いクレストが転がっています。このようなクレストは、草原によく落ちているもののひとつです。クレストは人のものであったり、集団のものであったり、場所のものであったり、概念のものであったりしますが、そういった固有のものはこの草原を歩いていると往々にしてこぼれ落ちてしまう類のものであるらしいです。

 

 ところが、私の見つけたクレストは、今ほど例に挙げたものとは少々種類が異なりました。なぜなら、そのクレストはどこから別のところからこの草原にもたらされたわけではなく、元よりこの草原固有のものだったからです。この草原のクレストには、次のような紋唱が刻まれています。

 

『汝らが歩くのは常に一方向である。しかし見よ、その道は世界の全てに通じている』

 

 そして気づきました。この紋唱を刻んだのは、未来の私だったのです。

 

 

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