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歩く::草原を歩くこと、およびその草原について


魔王城地下4880階
 

歩く::草原を歩くこと、およびその草原について

 私は草原を歩いています。この草原は見渡す限りのそれであり、山や森によって途切れることはありません。また、私は地平線の形状によって、この大地が球体星ではないことをすぐさま知ることができます。すなわち、私の目の前に広がる地平線は決して湾曲せず、私の視界の上下半分のところですっぱりと水平な直線を描いています。もちろん、これは私の前方に限ったことであり、私の背後には魔王の城があります。これらは全て、私が本から得た知識です。

 

 この草原は、どうやらかつてより草原であったようです。それが荒原であったことはあるかもしれませんが、森林であったことはありません。この草原が草原であり続けるのには、相応の理由があるのでしょう。私はここにいくつかの推測を挙げることができます。この草原を守る使命を帯びた部族が、この草原を草原に保っている。この草原を草原たらしめる原生生物が、この草原の生態系に組み込まれている。この草原は草原であるべきであり、宇宙の法はまずこの原則を達成するために組み上げられている。ですから、この草原が草原であるのはしごく当たり前のことなのです。

 

 

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